【岡山市北区】築25年の屋根・外壁塗装事例|カラーベスト×サイディングをTASAI工法で新築風に再生
岡山市北区で築25年住宅の屋根・外壁塗装を行った施工事例です。屋根(カラーベスト)は色褪せに加え、割れや苔の発生が確認され、外壁サイディングも退色と目地コーキングの割れが進行していました。現地調査では劣化部位を写真付きの調査報告書で整理し、必要な補修・塗装範囲、工程、数量まで見積りで明確化。相見積の中でも「説明が丁寧で分かりやすい」と評価いただきご契約となりました。屋根は無機ハイブリッドコートJY-IR、外壁はフッ素REVO1000-IRを採用し、外壁はTASAI工法(多彩仕上げ)で意匠を復元。目地はオートンイクシードで打ち替え、雨樋・破風・軒天井など付帯部まで一式仕上げて約3週間で完工。お客様からは「新築時に近い風合いで気に入っています」と嬉しいお声をいただきました。
ビフォーアフター(施工前後)
「岡山市北区で屋根・外壁塗装を検討している方」に向けて、さっそくですがビフォーアフターからお伝えします。
築25年で、屋根(カラーベスト)は色褪せ・割れ・苔、外壁(サイディング)は退色と目地コーキングの割れが進んでいましたが、屋根は無機ハイブリッドコートJY-IRで高耐候仕様に刷新、外壁はフッ素REVO1000-IR+TASAI工法(多彩仕上げ)で意匠を復元し、新築時に近い風合いに仕上がりました。工期は約3週間です。


- 施工地:岡山市北区/築25年
- 面積:屋根74㎡/外壁119㎡
- 屋根:HBプライマーJY-IR+無機ハイブリッドコートJY-IR
- 外壁:エポパワーシーラー+フッ素REVO1000-IR+TASAI工法
- 目地:オートンイクシード打替え
- 付帯:雨樋・破風鼻隠し・軒天井・水切り・ベランダ・基礎・外部フード
屋根(カラーベスト)のビフォーアフター
施工前は、屋根全体の色褪せに加え、カラーベスト特有の割れや、北面を中心とした苔の付着が確認できました。今回は下地の状態に合わせて補修・下塗りを最適化し、無機ハイブリッド塗装で“色”だけでなく“耐候性”も強化しています。




外壁(サイディング)のビフォーアフター
外壁は退色が進み、目地のコーキング割れも見られました。サイディング外壁は、単色で塗ってしまうと立体感が失われ「のっぺり」しやすいのが注意点です。今回はTASAI工法(多彩仕上げ)を採用し、サイディングの意匠性(陰影・質感)を活かしたまま塗膜を作り直しました。






目地コーキング(打替え)で“雨の入口”を塞ぐ
外壁塗装は「壁面の塗膜」だけでなく、目地の防水が非常に重要です。今回は高耐久型のシーリング材【オートンイクシード】を用い、既存材の撤去から打替えまで行い、塗装とセットで雨水の侵入口をしっかり塞いでいます。






付帯部(基礎・水切り・軒天井・破風鼻隠し)ビフォーアフター




工事概要と仕様(岡山市北区)
今回の施工事例は、岡山市北区で屋根・外壁塗装をご検討中の方が「自分の家だとどの規模・仕様になるのか」をイメージしやすいよう、建物条件・施工範囲・採用仕様を一覧で整理しています。施工対象は、築25年の住宅で、屋根はカラーベスト、外壁はサイディング。屋根は色褪せに加えて割れや苔、外壁は退色と目地のコーキング割れが見られたため、塗装とあわせて防水ライン(目地コーキング)も含めて改修しました。
工事概要(一覧)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施工エリア | 岡山市北区 |
| 建物 | 戸建て住宅(築25年) |
| 屋根材 | カラーベスト |
| 外壁材 | 窯業系サイディング |
| 施工面積 | 屋根:74㎡/外壁:119㎡ |
| 工期 | 約3週間 |
| 工事種別 | 屋根塗装/外壁塗装/コーキング打替え/付帯部塗装 |
| 施工会社 | 植田板金店「塗装やさん」 |
ポイント:屋根・外壁塗装は「塗る面(屋根・壁)」だけでなく、雨の侵入口になりやすい目地(コーキング)と、劣化が目立ちやすい付帯部まで範囲を明確にしておくと、見積比較が一気にラクになります。
今回採用した仕様(塗料・下塗り・工法)
今回の狙いは大きく2つです。
1つ目は、屋根(カラーベスト)の割れ・苔が出ている状態を踏まえ、下地処理を適切に行った上で高耐候仕様に更新すること。
2つ目は、外壁(サイディング)の意匠性を損なわないよう、TASAI工法(多彩仕上げ)で“新築時に近い風合い”を再現することです。
| 部位 | 下塗り材 | 上塗り材(仕上げ) | 補足 |
|---|---|---|---|
| 屋根(74㎡) | HBプライマーJY-IR | 無機ハイブリッドコート JY-IR | カラーベストの状態に合わせ、下地処理+専用下塗りで密着性を確保 |
| 外壁(119㎡) | エポパワーシーラー | フッ素REVO1000-IR | サイディング外壁はTASAI工法を採用し、意匠復元を重視 |
| 目地 | — | オートンイクシード(打替え) | “雨の入口”になりやすい目地を高耐久材で更新 |
施工範囲(付帯部まで一式)
屋根・外壁塗装では、付帯部が未施工だと「家の印象が締まらない」「数年後に付帯だけ傷んで追加工事になる」ことが起こりがちです。今回は外観の統一感と長期維持を優先し、付帯部もまとめて施工しています。
雨樋/破風鼻隠し/軒天井/水切り/ベランダ/基礎/外部フード
※「付帯部一式」だけの見積は比較ができません。範囲が明記されているかが重要です。
工期が約3週間の理由(目安)
工期は約3週間。屋根・外壁塗装は「塗る日数」よりも、実は 洗浄・下地処理・コーキング・乾燥 が品質を左右します。特にコーキング打替えをセットで行う場合、工程が増える分だけ品質に直結する“待ち時間”も必要になります。
今回の工事で重視した3点
- 見積の透明性:施工範囲・材料・工程・数量が読み取れる内容にする(相見積でも比較しやすい)
- 意匠の再現性:サイディング外壁はTASAI工法で、単色のっぺり仕上げを回避
- 防水ラインの更新:目地コーキングをオートンイクシードで打替えし、雨の侵入口対策を同時に実施
岡山市北区の屋根・外壁塗装|相談のきっかけ4つ
今回、岡山市北区で屋根外壁塗装をご相談いただいた理由は、「築25年だからそろそろ」という年数だけではなく、屋根(カラーベスト)・外壁(サイディング)・目地(コーキング)に、目で見て分かる劣化サインが揃ってきたことでした。屋根と外壁は“家を守る外皮”なので、劣化が進むほど補修範囲が広がりやすく、結果として費用や工期に影響します。
きっかけ①:屋根(カラーベスト)の色褪せが目立ってきた
最初のサインは、屋根の色褪せでした。カラーベストは紫外線や雨の影響を直接受けるため、年数が経つと表面の塗膜が消耗し、発色が落ちて白っぽく・くすんで見えるようになります。
ここで重要なのは、色褪せが「見た目の変化」だけで終わらないことです。塗膜が弱ると屋根材表面が水を抱えやすくなり、汚れが定着しやすくなります。つまり色褪せは、外観の問題というよりも保護膜の性能が低下してきた合図です。屋根塗装を検討するなら、この段階で現地調査を入れておくと、補修が最小限で済む可能性が高くなります。


きっかけ②:屋根の苔が増えてきた(湿りやすいサイン)
次に気になったのが、屋根の苔の発生です。苔は北面や谷部など、日照が弱く乾きにくい場所に出やすいのですが、増えてきたということは、屋根が湿りやすい状態になっている可能性が高いということでもあります。
苔そのものが屋根材をすぐに破壊するわけではありません。ただ、苔は水分を保持しやすいため、屋根が長時間湿った状態になり、表面劣化が進みやすくなります。結果として汚れも落ちにくくなり、洗浄や下地処理に手間がかかりやすい――ここが現場的には重要なポイントです。苔が増えている屋根は、塗装の前段階である高圧洗浄と下地づくりが品質を左右します。


きっかけ③:外壁(サイディング)の色褪せが進行
外壁サイディングの退色も、塗り替えを考える代表的なサインです。外壁は面積が大きい分、色褪せが進むと建物全体の印象が一気に古く見えます。特にサイディングは、単に色が薄くなるだけでなく、元々あった模様や陰影(意匠性)がぼやけてくることがあります。
ここで悩ましいのが、「塗り替えたのにのっぺりした」という失敗例です。サイディング外壁を単色で塗ると、立体感が消えてしまい、新築時の質感と違う印象になることがあります。今回のお客様も「できれば新築時に近い雰囲気に戻したい」というご希望があり、次章以降で詳しく触れるTASAI工法(多彩仕上げ)の提案が、検討の大きなポイントになりました。


きっかけ④:外壁目地のコーキング割れ(防水ラインの弱り)
最後に、屋根・外壁塗装で最も見落とされやすいのに重要なのが、外壁目地のコーキング割れです。サイディングはパネルの継ぎ目が多く、その目地をコーキングが塞ぐことで雨水の侵入を防いでいます。ここが割れる・痩せる・剥がれると、雨の入口ができてしまいます。
コーキング割れがあっても、すぐに室内へ雨漏りが起きるとは限りません。しかし壁の内部に水が回ると、下地や防水層に影響が出て補修範囲が広がることがあります。だからこそ、外壁塗装をするなら「壁面を塗る」だけでなく、目地を打替えして防水ラインを更新するのが合理的です。
今回は、耐久性を重視してオートンイクシードでコーキング打替えを実施し、塗装とセットで“雨の入口”対策までまとめて行う計画としました。



まとめ:劣化は単発より「セット」で出る
今回の岡山市北区の屋根・外壁塗装では、
- 屋根:色褪せ+苔(カラーベスト)
- 外壁:退色+目地割れ(サイディング)
というように、劣化が単発ではなくセットで出ている状態でした。
この段階で屋根だけ、外壁だけと分けて直すと、数年後に別の部位が気になり追加工事…となりやすいのが現実です。まずは現地調査で劣化の範囲を整理し、必要な工事を一度で最適化することが、結果的に費用面でも手間の面でも合理的になります。
次章では、現地調査で確認した内容を、屋根・外壁・目地・付帯部ごとに「症状→原因→対策」の順で整理し、なぜ今回の仕様(屋根:無機JY-IR/外壁:フッ素REVO1000-IR+TASAI工法/目地:オートンイクシード)になったのかを、根拠まで含めて分かりやすく解説します。
現地調査結果と提案根拠
現地調査で確認した劣化状況をもとに「どこに・なぜ・どんな対策が必要だったのか」を整理します。相見積でも比較できる“判断材料”になるよう、屋根・外壁・目地・付帯部を部位別にまとめました。
屋根(カラーベスト)の調査結果
調査で確認したこと
- 屋根全体の退色(色褪せ)が進行
- 苔・汚れの付着が見られ、湿りやすい部位がある
- 塗装の前提として、洗浄と下地づくりの丁寧さが重要な状態


この状態だと何が起きやすいか
退色が進むと表面の塗膜が弱り、屋根材が水分や汚れを抱え込みやすくなります。苔が出ているのは“汚れている”というより、乾きにくさ=保護性能の低下が進んでいるサインになりやすいです。
この状態で上塗りだけ強い塗料にしても、土台(下地)が不安定だと性能が出ません。
提案の根拠(対策方針)
- 高圧洗浄で苔・汚れを確実に落とし、密着条件を整える
- 下地の状態に合わせた補修・下塗りを計画し、上塗りの性能が活きる土台を作る
- 屋根は耐候性を重視した仕様(専用下塗り+高耐候仕上げ)で提案
屋根塗装は「何を塗るか」より「塗れる状態を作れるか」で差が出ます。見積比較では、下地処理の記載があるかが大事です。
外壁(サイディング)の調査結果
調査で確認したこと
- 外壁全体の退色が進行し、外観の印象が古く見えやすい状態
- 意匠サイディングの陰影・立体感が弱くなっている
- 仕上げ方(工法)次第で「新築感」の再現性が変わる条件


この状態だと何が起きやすいか
サイディングは単色塗装でも綺麗になりますが、意匠性がある外壁ほど、単色で塗ると立体感が消えてのっぺり見えることがあります。今回の課題は「塗れば綺麗」よりも、「新築時に近い風合いに戻したい」という意匠面の比重が高い点でした。
提案の根拠(対策方針)
- 下塗りで吸い込みムラを抑え、仕上げの均一性を安定させる
- 耐候性の確保に加えて、意匠を復元できる仕上げ方を採用する(TASAI工法・多彩仕上げを含む提案)
目地(コーキング)の調査結果
調査で確認したこと
- 目地コーキングに割れがあり、防水ラインが弱っている状態


この状態だと何が起きやすいか
サイディング外壁は、壁面塗膜だけで防水しているわけではなく、目地コーキングが重要な役割を担っています。ここが割れると雨水が入り込みやすくなり、内部側の劣化が進むと補修範囲が広がりやすいのが難点です。外壁だけ塗って目地が弱いままだと、“雨の入口”が残る状態になります。
提案の根拠(対策方針)
- 目地は塗装とセットで更新し、防水ラインをリセットする
- 施工方法(打替え/増し打ち)と材料は、耐久性と将来のメンテ周期を踏まえて選定する
付帯部(基礎・破風など)の調査結果
調査で確認したこと
- 雨樋・破風・軒天井・水切り・ベランダ・基礎など、外観の印象を左右する部位が複数ある
- 付帯部は小面積でも視界に入りやすく、未施工だと完成後に“締まらない”要因になる
提案の根拠(対策方針)
- 付帯部を「含む/含まない」で曖昧にせず、施工範囲を最初から明記する
- 仕上がりの統一感と、数年後の追加工事リスクを抑える


調査結果を踏まえての提案
今回の現地調査で整理できたポイントは次の通りです。
- 屋根:退色+苔 → 洗浄・下地・下塗りの品質が重要
- 外壁:退色+意匠低下 → 耐久性+意匠復元の両立が必要
- 目地:コーキング割れ → 防水ラインの更新が必須
- 付帯部:範囲の明確化 → 統一感と追加工事リスク低減
ここで示した“提案方針”を、外壁119㎡・屋根74㎡の数量も含めて、採用仕様(材料・範囲)を一覧表にします。相見積でも比較できる形に落とし込みます。
採用仕様と材料一覧
今回の屋根・外壁塗装で採用した仕様を「相見積でも比較できる形」に整理します。塗料名だけを並べると“良さそう”で終わりがちなので、下塗り・工法・コーキング・付帯部範囲まで含めて一覧化しました。ここが明確だと、見積比較の精度が一気に上がります。
今回の住宅は、屋根(カラーベスト)に退色と苔、外壁(サイディング)に退色と目地劣化が見られました。そこで仕様設計は次の2軸で組み立てています。
- 耐久性(保護性能)を確保する:屋根・外壁ともに“長期で機能する塗膜”を作る
- 意匠性(新築感)を取り戻す:外壁はTASAI工法(多彩仕上げ)で立体感を復元する
- さらに、防水の弱点になりやすい目地は、塗装と同時にコーキング打替えで更新する
採用仕様一覧
まずは、材料・工法・面積を一枚で見える化します。
| 部位 | 面積 | 下塗り材 | 仕上げ(上塗り・工法) | 目的 |
|---|---|---|---|---|
| 屋根(カラーベスト) | 74㎡ | HBプライマーJY-IR | 無機ハイブリッドコート JY-IR | 高耐候で屋根を保護 |
| 外壁(サイディング) | 119㎡ | エポパワーシーラー | フッ素REVO1000-IR | 耐候性+仕上がり安定 |
| 外壁仕上げ工法 | — | — | TASAI工法(多彩仕上げ) | 意匠(陰影・質感)復元 |
| 目地(コーキング) | — | — | オートンイクシード(打替え) | 防水ライン更新 |
チェックポイント:
見積書が「屋根:無機」「外壁:フッ素」と書いてあっても、下塗りが省略されていたり、コーキングが増し打ちだったり、付帯部が別途だったりします。比較は “材料名”より“範囲と工程” が先です。
1)屋根仕様(74㎡):高耐候+密着重視
屋根は家の中で最も過酷な環境(紫外線・雨・温度差)にさらされます。今回の屋根は退色と苔が確認できたため、「色を戻す」よりも保護性能を回復する仕様を優先しました。
屋根で採用した材料
- 下塗り:HBプライマーJY-IR
→ 上塗り塗膜を安定させる“密着の土台” - 上塗り:無機ハイブリッドコート JY-IR
→ 長期耐候性を狙い、屋根材を保護する“仕上げ”
屋根見積で差が出るポイント
屋根塗装は「上塗りのグレード」だけでは判断できません。見積を見るときは、次を確認すると失敗しにくいです。
- 高圧洗浄が工程として明記されているか
- 下地処理(補修)に触れているか(“必要に応じて”でも良いが、ゼロは危険)
- 下塗りが具体的に書かれているか(材料名または工程としての記載)
屋根は“塗装の当たり外れ”が出やすい部位です。下地と下塗りが薄い提案は、数年後に差が出ます。
2)外壁仕様(119㎡):耐久性+仕上がりの安定
外壁は面積が大きい分、仕上がりが家全体の印象を決めます。今回の外壁は意匠サイディングの風合いを残したいというご要望があり、仕上げは「単色で塗って終わり」ではなく、意匠復元までをゴールに設計しました(TASAIの詳細は次章で深掘りします)。
外壁で採用した材料
- 下塗り:エポパワーシーラー
→ 吸い込みムラを抑え、仕上がりの均一性を高める - 上塗り:フッ素REVO1000-IR
→ 耐候性を確保し、長期で外壁を保護する
外壁見積で差が出るポイント
外壁は「下塗りの設計」と「仕上げの方針」が明確かで満足度が変わります。
- 下塗りの記載があるか(シーラー省略はムラの原因になりやすい)
- “単色仕上げ”か“多彩仕上げ(意匠復元)”かが明記されているか
- 付帯部やベランダなど、外壁周辺の範囲が明確か
3)目地コーキング:オートンイクシードで打替え
サイディング外壁における目地コーキングは、防水上の重要部位です。今回、目地の劣化が確認できたため、塗装と合わせて打替えで更新しました。材料は耐久性を重視してオートンイクシードを採用しています。
コーキング工事で特に確認してほしいこと
見積書に「コーキング工事」とだけ書かれている場合、以下が不明になりがちです。
- 打替えなのか増し打ちなのか
- 材料が何か(グレード差が出やすい)
- 施工範囲(目地だけか、サッシ周りも含むか等)
今回の仕様は「打替え+材料名まで明記」なので、相見積でも比較しやすい形になっています。
4)付帯部:範囲を明記して一式施工
外壁塗装は、付帯部を含めて仕上げないと、完成後に“家が締まらない”印象になりやすいです。また、付帯部が見積から漏れていると、後から追加になって費用が読みづらくなります。今回は最初から範囲を明記し、外観の統一感と追加工事リスクの低減を優先しました。
付帯部塗装の範囲
- 雨樋
- 破風・鼻隠し
- 軒天井
- 水切り
- ベランダ
- 基礎
- 外部フード
“付帯部一式”だけの表記は要注意です。含まれる部位が明確かどうかで、見積の比較精度が変わります。
TASAI工法を選んだ理由
外壁は意匠サイディングのため、一般的な単色塗装だと模様や陰影が消えて「のっぺり」見えやすい点が課題でした。今回は新築時に近い風合いを重視し、外壁仕上げにTASAI工法(多彩仕上げ)を採用しています。TASAI工法の詳しい内容は別記事で解説していますので、ここでは「今回なぜ必要だったか」だけを整理します。


TASAI工法を採用の決め手は3つ
- 意匠(陰影・質感)を復元しやすい:サイディングの立体感を活かした仕上がりに寄せられる
- 外観の満足度が高い:塗り替え後に“新築感”が出やすく、仕上がりの納得度が上がる
- 今回の目的に合致:外壁の退色で質感が薄れていたため、単色より合理的
注意点
- 多彩仕上げは工程が増えるため、施工管理(乾燥・仕上げ確認・工期)が重要です。
屋根・外壁塗装 施工の流れ(3週間工程)
ここでは、今回の屋根・外壁塗装を約3週間で進めた工程を、分かりやすく時系列でまとめます。ポイントは「塗る日数」よりも、洗浄・下地処理・コーキング・乾燥といった“見えない工程”をきちんと挟むことです。ここが丁寧だと、数年後の差になります。
工程の全体像
- 足場設置・養生
- 高圧洗浄(屋根・外壁)
- 下地処理(屋根・外壁)
- コーキング打替え(目地)
- 屋根塗装(下塗り→上塗り)
- 外壁塗装(下塗り→上塗り+TASAI仕上げ)
- 付帯部塗装
- 最終検査・手直し・清掃、足場解体
※天候(雨)によっては乾燥時間を優先し、工程の順番が前後することがあります。品質を落とさないための調整です。
1週目:足場・洗浄・下地づくり
① 足場設置・飛散防止養生
安全確保と塗料飛散防止のため、足場を設置しメッシュシートで養生します。近隣への配慮として、作業時間や騒音の出る工程も事前に共有します。
② 高圧洗浄(屋根・外壁)
屋根の苔・汚れ、外壁の付着物を洗浄で落とします。塗装の密着は「下地がきれいかどうか」で決まるため、洗浄は仕上がりの土台です。
③ 下地処理(屋根・外壁)
塗装前に、劣化部位を補修し、塗装に適した状態に整えます。ここが曖昧だと、どんな高級塗料でも性能が出ません。
2週目:コーキング打替え→屋根塗装
④ 目地コーキング打替え(オートンイクシード)
既存コーキングを撤去し、プライマー塗布後に充填して打替えを行います。外壁塗装だけでは残りやすい“雨の入口”を、この工程で更新します。
⑤ 屋根塗装(下塗り→上塗り)
屋根は下塗りで密着を確保し、上塗りで保護性能を作ります。今回の屋根はカラーベストのため、下塗りの設計が耐久性に直結します。
3週目:外壁塗装(TASAI)・付帯部・検査
⑥ 外壁塗装(下塗り→上塗り+TASAI仕上げ)
外壁は下塗りで吸い込みムラを抑え、上塗りで耐候性を確保した上で、TASAI仕上げで意匠性を復元します。意匠サイディングの“新築感”を戻すための重要工程です。
⑦ 付帯部塗装
雨樋・破風・軒天井・水切り・ベランダ・基礎などを塗装し、外観の統一感を整えます。付帯部が未施工だと、せっかく外壁がきれいでも全体が締まりません。
⑧ 最終検査・手直し・清掃、足場解体
塗り残し・ムラ・ラインの乱れなどを最終確認し、必要があれば手直しします。清掃後に足場を解体し、お引き渡しとなります。
工期が3週間になる理由(品質のため)
「3週間は長い」と感じる方もいますが、屋根・外壁塗装では“乾燥不足”が性能低下の原因になります。洗浄後の乾燥、コーキング硬化、各工程間の乾燥を確保し、天候を見ながら無理をしないことで、仕上がりと耐久性を安定させています。
近隣配慮
屋根・外壁塗装は、完成直後の見た目だけでなく「数年後に差が出る工事」です。そこで今回は、仕上がりの美観と耐久性を安定させるために、品質管理(施工管理)と近隣配慮をセットで徹底しました。ここでは、実際に現場で意識したポイントをチェック項目としてまとめます。
近隣配慮(トラブルを防ぐための基本)
飛散防止と養生
- 足場メッシュシートで塗料や洗浄水の飛散を抑制
- 窓・設備・車両周辺は養生で保護
- 玄関まわりや動線は、生活に支障が出ないよう配慮
騒音・作業時間への配慮
- 足場組立・解体、高圧洗浄など音が出やすい工程は事前に周知
- 作業時間を守り、近隣の生活リズムへの影響を最小化
清掃と整理整頓
- 作業後の清掃、資材の整理を徹底
- 釘・ビス等の落下物が出ないよう確認
- 近隣トラブルの多くは「小さな不快の蓄積」なので、日々の管理が重要です
屋根・外壁塗装工事の費用内訳
ここでは今回の屋根・外壁塗装について、費用内訳(参考)とあわせて「見積で失敗しない見方」を整理します。金額が〇〇円でも、“何が含まれているか”が違えば比較できません。特に相見積では、総額だけで判断するとズレやすいので、内訳の見方を先に押さえるのが合理的です。
1)費用内訳(参考)
| 項目 | 金額(参考) | 補足 |
|---|---|---|
| 足場 | 約190,000円 | メッシュ養生含む(飛散防止) |
| 屋根塗装(74㎡) | 約310,000円 | 下塗り+上塗り、下地処理含む |
| 外壁塗装(119㎡) | 約350,000円 | 下塗り+上塗り+TASAI仕上げ |
| コーキング打替え | 約250,000円 | 目地:オートンイクシード |
| 付帯部塗装 | 約200,000円 | 雨樋・破風・軒天・水切り・ベランダ・基礎 |
| 付帯工事 | 約100,000円 | 高圧洗浄・養生・仮設トイレ等 |
※諸経費込み、消費税別途
2)見積で必ず見るべき5ポイント(相見積の正しい比較)
① 施工範囲が明確か(含む/含まない)
- 屋根・外壁だけか
- コーキング(目地)が含まれるか
- 付帯部(雨樋・破風・軒天など)が含まれるか
→ 総額が安く見える見積は、範囲が削られていることがよくあります。
② コーキングは「打替え」か「増し打ち」か
コーキング工事は“書き方”で内容が大きく変わります。
- 打替え:既存撤去→充填(基本はこちらが更新)
- 増し打ち:既存の上から足す(状態によっては不可)
今回のように劣化(割れ)がある場合は、原則として打替えが比較の基準になります。
③ 下塗り材が明記されているか
塗装は「下塗りが命」です。
- 屋根:下塗りが弱いと密着不良や早期劣化の原因
- 外壁:下塗りが弱いとムラや仕上がり不安定の原因
見積に下塗りが無い/曖昧な場合は注意が必要です。
④ 工程が読めるか(“一式”表記だらけは危険)
「塗装一式」だけの見積だと比較できません。
最低でも、屋根・外壁・付帯・コーキングが工程として分かれ、材料や回数の説明があるかが重要です。
⑤ 工期の考え方が妥当か(品質優先か)
今回の工期は約3週間です。これは長いからではなく、
- 洗浄後の乾燥
- コーキング硬化
- 各工程間の乾燥
を確保し、天候を見ながら品質を安定させるためです。
極端に短い工期で進める提案は、乾燥不足などのリスクが高まる可能性があります。
まとめ
- 見積比較は総額より先に、範囲・コーキング・下塗り・工程を揃えるのが正解。
- 今回の費用内訳は「足場/屋根/外壁/コーキング/付帯部」を分け、比較できる形にしています。
- 工期3週間は、乾燥と下地を優先し品質を安定させるための設計です。
FAQとまとめ
Q1. 築25年でも屋根・外壁塗装で大丈夫?張替えの判断は?
A. 多くの場合、現地調査で「下地の状態」と「劣化の進み方」を確認して判断します。塗装が適している状態なら、塗装で保護性能を回復するのが合理的です。一方で、下地に重大な劣化がある場合は、カバー工法や張替えが適することもあります。まずは調査で“塗って良い状態か”を確認するのが確実です。
Q2. 屋根の苔が多くても塗装できますか?
A. 可能です。ただし苔のある屋根は、塗装前の高圧洗浄と下地づくりが重要になります。苔や汚れが残ると密着不良の原因になるため、洗浄の質が仕上がりと耐久性に直結します。
Q3. 外壁サイディングは単色塗装でも問題ない?
A. 耐久性だけなら単色塗装でも問題ないケースは多いです。ただし意匠サイディングの場合、単色で塗ると立体感が消えて「のっぺり」見えることがあります。見た目を重視するなら、多彩仕上げ(今回のTASAI工法のような意匠復元系)が向く場合があります。
Q4. TASAI工法は誰に向いていますか?
A. 「新築時に近い質感を残したい」「意匠サイディングの陰影を活かしたい」という方に向きます。逆に、外観の意匠にこだわりが少なく、コスト優先であれば単色塗装の方が合理的な場合もあります。TASAI工法の詳細は別記事で解説予定(内部リンク)です。
Q5. コーキングは増し打ちと打替え、どっちが良い?
A. 劣化状況によりますが、目地の割れや痩せが進んでいる場合は、基本的に打替えが更新の考え方として分かりやすいです。増し打ちは条件が合う場合に有効ですが、状態によっては適さないことがあります。
Q6. オートンイクシードを選ぶメリットは?
A. コーキングは外壁の“防水ライン”なので、耐久性の高い材料を選ぶことで、将来のメンテ周期を整えやすくなります。今回も長期視点での更新として採用しています。
Q7. 工期が3週間は長くないですか?
A. 屋根・外壁塗装は「塗る日数」より、洗浄後の乾燥、コーキング硬化、各工程間の乾燥が品質を左右します。天候を見ながら無理に詰めず、仕上がりと耐久性を安定させるために、今回は約3週間の工程にしています。
Q8. 相見積で比較するときの一番のポイントは?
A. 総額より先に、施工範囲(付帯部含むか)/コーキング(打替えか)/下塗りの有無/工程が読めるかを揃えて比較することです。同じ「屋根・外壁塗装」でも中身が違うと、安い高いの意味が変わります。
お客様の声
「外壁塗装をTASAI工法を取り入れたことにより新築時に近い風合いで気に入っています。ありがとうございました。」
このお言葉の通り、今回は単に色を塗り替えるのではなく、意匠サイディングの魅力を活かす仕上げを重視しました。屋根・外壁・目地・付帯部まで範囲を明確にし、調査報告書と見積内容の説明を丁寧に行ったことが、安心して工事をお任せいただけた決め手になったと考えています。
まとめ
- 岡山市北区の築25年住宅で、屋根(カラーベスト)と外壁(サイディング)の塗装を実施しました。
- 屋根は無機ハイブリッドコートJY-IR、外壁はフッ素REVO1000-IRを採用し、外壁はTASAI工法(多彩仕上げ)で意匠を復元。
- 目地はオートンイクシードで打替えし、防水ラインを更新。付帯部まで一式施工し、外観の統一感も整えました。
- 工期は品質(下地・乾燥・目地更新)優先で約3週間。仕上がりは「新築時に近い風合い」とご評価いただきました。
以上、屋根・外壁塗装の施工事例でした。岡山市北区周辺で、屋根の苔や色褪せ、外壁の退色、コーキング割れなどが気になっている方は、現地調査で状態を整理するところから進めると、相見積でも判断しやすくなります。
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岡山リフォームBlog代表よしのり
<実績 / Achievements>
20年間大手ハウスメーカーのリフォーム部門で営業・設計・現場管理を学ぶ。営業所長・エリアマネージャーを歴任。累計100棟以上の住宅リノベーションを担当し、現在は地元で地域密着リフォームを実践しています。最新のリフォームの情報やノウハウをブログで公開します。 <資格 / Qualifications & Certifications>
二級建築士・二級建築施工管理技士・既存住宅状況調査技術者・古民家鑑定士一級・外装劣化診断士